千代田へ

延期してもらっていた血液検査で日赤へ。まだお盆期間でもあり、道はガラ空きで普段なら50分以上かかるところを30分で着いた。病院も空いている。

数値は上昇していたがリミットを超えるものではないから経過観察の継続となる。

ひとまずは安堵。

紙屋町の交差点。街も空いていた。図書館に寄って帰り、早めの昼を食べて千代田へ。

知人が展覧会を開いているのだ。

作品も本人も30年前とほとんど変わっていない。

元気で何よりだ。府中東の美術教員だったHさんとも話ができた。

すぐ近くにある古保利薬師を訪ねた。新薬師寺の本尊にそっくり。大きな手が印象的だったが、帰宅後に調べたら昭和24年の修理で奈良の仏師が新薬師寺を意識して補修したそうだ。脇侍は福山の展示に出張中だった。

去年、二月堂のお水取りに行ったときに、新薬師寺でスケッチしたから記憶に残っていたのだろう。

でも立派な仏様だ。ふくよかな両手で衆生を浄土に連れて行ってくれそうだ。

母は千代子といったから千代田の薬師に成仏を祈願。

これは新薬師寺薬師如来

12体の仏像(重要文化財)が立派な収蔵庫に収められているが、訪れる人はとても少ないだろうな。

江戸時代初めから無住の寺だったから仏さんは孤独になれているだろうけど。

でも東寺の立体曼荼羅だって昔は誰も拝観しなかった。

俺は子供の頃、町内大掃除の間、金堂の外側で昼寝させられていた。退屈だった午後の記憶が微かにあるが、まさかあの中に世界一級の彫刻群があるとは誰も知らなかった。


この日も広島は37度だった。
加計は記録更新の39.5度だったとか。