写本

谷川俊太郎の詩集が良かったから購入しようかなと思ったけど、どれほど読むか、書棚の余裕はあるか、価格はどうかとかと迷いつつ、これぐらいの文字数なら書き写してもいいじゃないかと、やってみる。

ひらがなの練習をしたかったので丁度いい。それ以上に口誦文学の意味、写本という古来から行われてきたコピペの意義を体感的に理解できた。
般若心経の写経よりもいいじゃないか。ひらがなでしみじみ伝わる解説無用。

午後、古い教え子が展示している県立美術館へ。

最近、自分が絵を描いているからか印象が大きく違う。ネガティブな受け止めからかなり肯定的に見るように変化していることを自覚する。

あえて批評すると、世界観の構築というか構図を重視しすぎて、手描き表現のインパクトを弱めていると感じた。

周りの説明は省いて大胆に提示してはどうか?

スマホは自動で鮮明な画像を撮影する。そんなイメージの氾濫に対して、別の価値を提示するのが絵画の使命だ。

AIの画像自動生成が話題になる今、喫緊の課題じゃないかな。

そんな感想をメールで送った。

 

美術館隣の縮景園は多様な紫陽花が満開。

昨日、花みどり公園でガッカリさせられただけに嬉しい拾い物。

帰って再び詩集を写す。静かな一日。