12月が嫌い

曇って寒々とした或る日、悲しいことばかり思い出されて気が滅入っていた。

どうしてこんなに鬱な気分なのだろう?と、振り返ってみると

子供の時から、年の瀬、大掃除、新年など冬休みのあれこれが嫌だった。

拡幅工事で掘り返されている塩小路通りを兄貴と二人で所在なく歩いていた光景が、12月という言葉でいつも蘇る。暗くて鬱陶しくて寒々としてすることもない。

晴天の多い広島で暮らしていると忘れてしまう思い出だ。

 

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入試業務をしている部屋の片隅に、古い卒業アルバムがあった。

(ほとんどの人が相当に変化してるからプライバシーは無視して載せます。)

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その時、30年前の写真と同じセーターを着ていたのだ。

顔貌はすっかり変わってしまったが、セーターにはやつれがない。

(この写真は照明ムラです。)

50年で解体される校舎。5,6年で使えなくなるパソコン。

考えてしまいますな。