ハダカ・黒人

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先日のサイクリングで気になった日本酒の広告看板がある。
朽ち果てたペンキ画が工場の端っこにあって走りすぎたのだが、気になって引き返し撮影した。
アフリカはタッシリの岩壁画から抜け出たようで僕の好みだが、どうして日本酒の広告でこのイメージが使われたんだろう?そして上品な印象だが2,30年は以前のものである、胸乳も露わな女性像が田園の中にあることが許容されたのは何故だろう?
帰ってから思いついたのは1920年代のパリで活躍した歌姫、ダンサーの姿だった。
ベイカー、そうジンジャー・ベイカーだ。と、調べてみたがこれは伝説のロックバンド「クリーム」のドラマーである。確か鬼のような形相の男だった。このバンドが演奏したクロスロードはすごかったな。
で正解はジョセフィン・ベーカー。映画になり舞台にもなった有名人。
荒俣宏が「万博とストリップ」という新書でこの周辺のことを書いているらしい。
大学図書館には無く、書店メガでは品切れだったが近所の市立大学には在るようだ。ジュンク堂かAMAZONか。
是非読んでみたいが、おそらくこの時代、黒人ならハダカでもいいだろうという差別観が一般的だったはずだ。カルピスのキャラクターが引退したことも思い出される。不況で苦しむドイツの芸術家を援助しようと懸賞つきで募ったものだという話は小学校のときに聞いた。あの頃は何でも記憶できる。子供にはどんな難しい話でもするべきだ。
このキャラクターからは悪意は全く感じられないけどミンストレル・ショーのメイクそのままで黒人にとっては嬉しくないイメージだろうな。
先日ブルース映画6本立てを見てきたばかりだから当時の空気がちょっとは感じられる。
WEBで検索している間にカルピス創業の大変おもしろい話を読ませてもらった。「初恋の味」というコピー。水玉の包み紙。すごいすごい。カルピス飲みたくなります。