生きている理由

霧雨が午後遅くまで続いた。

昼前に歯科の予約があり、傘を差して歩いていく。県道沿いが最短だが、車の騒音を避けて裏通りを選ぶ。どの道を歩くか、この選択肢が乏しいのが田舎の弱点。それでも裏通りは裏庭にも面して様々な花や草を楽しめた。

思えば道路の選択だけでなく、体験、出会いなど都市は田舎よりも桁違いの可能性を持っていた。以前は。

でもネット社会で情報が均質になると、人工物の少ない田舎が優位になっているのかもしれない。

 

俺の通ってる歯科医院は20名ほどのスタッフ、15以上の診察台、レーザーや3Dスキャナーなど最新鋭で固めている。秒単位で動いている院長、何が楽しいのかな分からんけど、前向きなところは評価できる。

 

今日は金曜日、孫来襲の日だ。

午後3時に小学3年生が帰宅するから息子宅に行って90分ほど付き合い、すぐ近くの保育園で年長さんの三男を迎えに行って、自宅で遊び、夕食を食べてると中学のクラブ活動を終えた長男が加わりドンちゃん騒ぎをしながら息子宅に送り返す。

金曜の午後、女房は給食のおばさんだ。3合のコメがほとんど無くなる。

それでも大声が響き活気が漲る時間で我が家が得るものは少なくないのだろう。

「生きている理由がわからない」という事にはならないし、その夜はしっかり眠れる。