倉敷 大原美術館

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大荒れという予報がはずれてくれるかと期待したが、雨脚は次第に強くなる。
大学の学外授業で32人の学生(いろんな学科の寄せ集め)を引率して倉敷へ。
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大原美術館からの眺望。カメラを出したら叱られたけど「外もダメなの?」と言いながらシャッターを切る。これが世界の常識。
向こうの寺は知らないから行ってみたかったが、この後、雨だけでなく雷鳴も轟く悪天候になったから断念。
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掘割の白鳥も樹の下に避難している?
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ここまでピカピカしてると白けるな。雑貨と食べ物ばかりで。
こういう擬古的な環境にあるから、ちょっと古臭い絵が素直に受け止められるのかも。
何度か来ているから美術館のコレクションに新鮮味はなかったけれど、良い作品が多いから楽しめた。
セガンティーニは記憶してる大きさの半分ぐらいでちょっと驚く。
キリコやグレコはやはり素晴らしい。
戦前の日本洋画もいいものだなと思ったのは初めてかな。
関根正二青木繁、前田寛治、佐伯祐三と見て、没年齢の若さに注目した。古賀春江松本竣介も若くして亡くなっている。
帰宅後に調べてみたら半数は結核だった。消耗するような生活を送っていて人生の燃料を一瞬で使い切ったのだろう。長生きすれば良かったのにとは言えない。これはもう死ぬしかないなという終わり方。
どういう気持ちだったのかな。
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人々が実際に暮らしていないから建物がしっかり残っていてもリアリティがない。

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雨を避けてアーケードの商店街に入ったら、見覚えのある店があった。
15年から20年ほど前に入ったことがある。
その時も土曜日で雨が降っていた。
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この写真はネットから。
渋い内装、トーネットの椅子。男性客が多い。女性一人では入りにくそうな店はいまどき少ない。
老シェフが一人でやってる。開業して42年だというから俺がこの職に就いたのと同じだ。
いろんなことを思い出しながらゆっくりと豚ロースのアップル風味ランチを食べた。
次に倉敷に来た時も、まだやってるかな?