村上春樹を読む

息子が読んでいた新作が我が家に回ってきたので遅ればせながら手に取った。
出来不出来に関わらず読み始めたら止められないのが村上作品だから、慎重にそのタイミングを計らねばならない。その点ではスティーブン・キングに似ている。
品質にも似たところがあるように思う。だからノーベル賞の候補とかで語られるたびに違和感を持つ。
例によって例のごとく、知性的で外見がよく生まれ育ちの良い男女が、歯の浮くような会話を交わし、隙のないファッションで音楽を聴きながら、ごちそうを食べ、セックスをして、ありえない事件に巻き込まれていく。
健全さと倫理観は評価できるが、一般に考えられている文学とは思えない。文学でなくても全然かまわないのだけど、毎回しらける。
いい加減にしてくれよと言いたいところだが、やめられない、とまらない。
これはすごいことだ。
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我が家からアストラムに向かう道の倉。
この単純な形、質感が好きだ。
いまからこの道をおりて駅に行き、学生を連れて東京へ。
3泊4日のマンガ持ち込み演習。どうなりますやら。