街で7時間

母は兄貴と妹に連れられて平安神宮などへ行ったと知らせがある。

去年は俺が近隣の公園へ連れて行ったが、早くも一年か。

今日は女房の友人の絵画グループ展で市内へ。

30年近くも続けておられて、油絵の具の習熟とゆとりの絵作りに感心する。額縁が入手しにくくなっていると言われていたのが印象に残る。

地中海周辺の風景をモチーフにする富裕層のグループだが、この状況なので静物画がメインになっていて、それはそれで良い結果になっていた。

孫のお迎えがある女房と別れて、夕方の送別会を控えた俺は街をブラブラ。

ひろしま美術館のピカソ展を見る。

中年以降のピカソは、子供のように楽しく好きなように描いて遊んでいたのだな。

全然評価できない画家だったけど少し分かるような気がしてきた。絵作りは上手い。

常設のシニャックの部分。最近、点描を試みていたので興味津々。白で厚塗りした上に筆で色を擦り込むような技も各所で使っている。

これが描かれたのは1931年。俺が生まれる20年前だ。

時間があるので隣の映像ライブラリーでレニー・リフェンシュタールの「美の祭典」を見た。ナチスによるベルリンオリンピックの記録。下から見上げるカメラアングルや細かなショットのつなぎなど、非日常を演出する技法が新鮮だ。

そして元同僚の送別会へ。

街は桜に浮かれ出た人で大賑わい。ワイワイ騒いでビールガブ飲み。楽しや。

今日の孫来訪は三番目一人だったので、好き放題してご満悦だったようだ。