四天王に踏み抑えられている邪鬼。(東寺講堂)
ガチガチの戦闘服に身を固めて、周囲を威嚇している四天王の足元で、気ままなポーズで遊んでいるようだ。
細かな約束事に制限されながら制作していた仏師たちが、この邪鬼では創作の自由を楽しんでいたのではないか。極端なデフォルメを通して、そんな愉快が伝わって来る。
今度、京都に帰ったらじっくり見てみよう。スケッチを許してもらいたいけど。
夢を見た。廃屋が並ぶ町を歩く。
丸い石が敷き詰められた川床が滑りそうで、わずかな段差から降りられない。
アーチの向こうには古い家並みが続いていて、あちらに行ってみたいのだが・・
こんな風景が何処かに在るのかもしれない。少し前には在ったのかもしれない。
あるいは自分で作り出すしかないのかな。