余所の成りもの

女房が知人から柿をたくさんもらってきた。「余所の成りものですけど、どうぞ」と言われたそうで、おれはその言葉に感銘した。

近所の廃園(のような人けの無い所)で昨年から柿を拝借しているのだが、泥棒と言われたら返す言葉がない。

でも、取る人もなく熟して落ちて行くだけでは柿も哀れだから罪悪感はない。

だから『余所の成りもの」とは良い表現だ。

渋柿は全く放置されているから干している。焼酎に浸けたりもして今年は柿だらけ。

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」とか農家の蔵の白壁に干し柿という写真などで、さらに柿の葉寿司で柿と言えば奈良を連想してしまう。

実際に柿の生産量では日本第2位(1位は果実王国の和歌山)。

昨日の山登りで拾った柿の葉。艶やかな色だけど数日で褪せてしまう。

 

側面に大きな溝を彫った。チマチマした作業が続くと大胆に削りたくなってくる。

ここなら子供でも彫れる。案の定、やってきた孫たちも金槌を握ってタガネを叩いていた。ノコギリやハンマーを持たない家庭も増えているとか。