70歳、女房も

女房は天皇陛下と誕生日が同じ。予想より早く即位されたので祝日になった。

70歳。俺は昨年70歳になって、様々な書類でその年齢を見る度に60歳では無かった圧力を感じていた。女房も同じ体験をこれからするに違いない。

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ともかくめでたいことなので、リーガのランチを予約した際に、多くのレストランが店を閉じていることを知る。コロナの規制対応である。ご覧のように二人席でも間にアクリル板が立つ。

様々な肉料理の食べ放題。バイキング形式だけど次々とワゴンがやってきてサーブしてくれるから忙しい。すごくたくさん食べてしまった。

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ランチの前に隣の、ひろしま美術館で荻須高徳展を見た。

佐伯祐三と常に比較並置される。最初はほとんど同じような絵を描いていた。その時期の作品が一番生気に溢れて良い。佐伯は30歳で死去して「夭折の天才」となったが荻須は長生きしてパリの市外を穏やかな筆致で描いた。

ユトリロほどには緩むこともなく誠実に制作を続けていたが、こういう表現の主役はすっかり写真が取って代わり、アートからは遠ざかっていったんだなと感じる。

彼はパリが大好きだったし、パリも彼の親しみやすい表現を求めていた。幸せな人生だったと思う。

この美術館の常設は印象派からエコールドパリを中心に充実していて、荻須が影響されたブラマンクユトリロもある。

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藤田嗣治もあり、「評価」についていろいろ考えさせられた。

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ディフィはやっぱり良いね。

 

夕方は各地の孫たちからビデオ通話があり、それぞれ20分近く相手してもらう。

京都の孫娘は、室内でフィギュアスケートの再現。100%なり切っての演技。弟も同じように真似してノリノリ。

東京の孫はケーキ作りのポップアップ本を見せながら、ローソクの炎をみんなで吹き消し、ハッピーバースデイを歌って、鮮やかにリモートで祝ってくれた。まだ3歳なのに。

みんな活発で結構なことでございます。