オリンピック

ギラギラの夏日。ラジオ体操に行く子供達の声で目覚める。

昨夜は、まず勝てないと予想したサッカー、メキシコ戦での勝利に興奮したが、

テニスの錦織も絶対に不利と思われるロシアの若者に勝っていた。

アンドレイ・ルブリョフという中世ロシアのイコン画家と同姓同名なので、ちょっと肩入れしているプレーヤーだ。東京の暑さに参ったのだろう。

今日もたっぷりオリンピック中継を見る。おもしろい。

人種や出身国が入り乱れ、英語が標準言語になっていて国別対抗戦の意味が希薄になっている。

一攫千金を狙う若者たちの巨大イベントであり、旧来のスポーツ観で商業化を非難するのは次元の違う認識なのだ。

バドミントンのスピードに圧倒されるが、選手たちのウェアから用具のすべてがヨネックスだ。どういう金の流れがあるのかな?

音楽も同様だけどポピュラー娯楽産業における能力や収入の極端な格差に「現代」を感じさせられる。

親の世代からの継承や成育環境は知力よりも歴然とした結果を見せている。

こういう世界に比べると

美術からヒーローが生まれにくくなっている。でも同じような変化が起こっていて、美術もその変化の中に存在していることを意識しなければならないだろう。

 

そんなことを言いながら50年前に戻って、今日もスケッチをした。

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近所の小さな神社の木陰で蝉しぐれを聞きながら、ぼうっと1時間。

この後の酒がうまい。