8時半に始まるコートの予約に八木まで自転車を走らせる。
遅れてはならんと懸命にペダルを漕ぐ。
新緑が眩ゆい。五月の空気だ。
学校へ急ぐ高校生たちと際どく擦れ違いながら「・・・までに・・・・しなければならない」ことが無かったら人間は何もしなくなるのじゃないかな?と思った。
この度、俺はこの制約から解放されたことになっている。
しかし、よほど能天気な人でない限り「・・・までに・・・・しなければならない」ことから逃れることはできない。
命には限りがあるから。
「それまでに、十分人生を堪能しなければ」と覚悟したいものだが、やはりダラっとしてしまう。普通人には前後三日以上に時間を意識できない。
これ以降は本日のメモ、雑感。
用件を終えて所在無くせせらぎ公園をポタリング。
7年前の土砂災害跡が目前に。
巨大な砂防ダム。工事は今も続いている。
この落ち着いた神社の背後にも土砂崩れの跡とコンクリートの高い壁が。
そして黒い土嚢が並び、福島で見た光景が重なる。
それでも真新しいアパートや建売住宅が目を引く。建築許可が下りるんだ。復興ということか。人はすぐに忘れるから。
八木は水害と土砂崩れの記録が多く残されている土地だ。干ばつや飢饉もあったことだろう。日本中どこでも同様だ。そして世界中のどこでも。
物心共に備えはできているかな。
今日の足はロードレーサー。おかげでしっかり汗をかいた。
帰宅後は、ダラーっとして夜になる。
ダメだね。