修理屋

今日はどこかをほっつき歩いてやろうと思っていたのだが

庭の水道が水漏れしていたし、画材を整理していたら絵の具箱の金具が外れていたので

朝はその修理から始まった。

絵の具箱は大学に入る前から使っているから50年以上になる。苦しい家計を割いて親が買ってくれたものだ。ギターと同じで、使いやすくもなく大切にもしてこなかったけど、捨てられない。

ネジ穴を竹串で埋めて新しいネジを付け、浮いた表面板をボンドで接着し、ゴムロープで縛って密着させる。こんな簡単な作業に時間がかかったのは道具の置き場所が定まっていないからだ。主要な工具が壁面に並んでいた職場の工作コーナーは便利だったな。

ガレージが倍ぐらいの広さがあれば、なんていう願望は捨てて、最小限で対処する工夫をしなければ。

水道栓のケレップ交換。半世紀も同じ。進化していないのが嬉しい。

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版画にカビというかシミがいっぱい出ていたので、漂白剤で落とす。借りた本にこぼしたコーヒーが綺麗に取れたからだ。

ご覧のようにほぼ白くなる。嬉しや。

そうこうするうちに注文していたコタツのヒーターが届く。

十日以上も前に壊れたのだが暖かい日が続いていたし、来年に直せばいいと考えていたら、ここ数日朝晩が冷える。予報では週末さらに寒くなるとかで、慌てて発注した。

我が家のコタツが古いので現行の標準取り付け方式に対応できない。

取り付け金具を庭石の上で叩いて平滑にして、あれこれ工夫。何とか装着。

この後、運動のためにロードレーサーで少し走り、ずいぶん汚れていたので掃除。

こうして一日が過ぎた。

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イーゼルを片付けてピアノを弾こうとしたけど、もう少し描きたくなった。

適当に線を引いていただけだが、これが高層ビルとスラム街に見えてきた。

のんびりした里山の風景が破壊されて市街化して貧富の両極化で荒んでいく。

そんな物語が浮かんで、コマ撮りで動画にしたくなった。