教育実習御礼

以前は広報として高校訪問を続けていた。今と違ってどの高校にも美術教員が居て、彼らに会って話すことは貴重な体験だった。宣伝というよりも同業者としての情報交換という面が強く、同時に地域を肌で感じ取ることもできた。

学校訪問では服装は紺のジャケットを基本にしていたから、配色からベージュ系のスラックスが数本ある。(上下を揃えることは滅多に無い。)

今朝、服を選びながら、もうこういう機会は無くなるのかなと思う。

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80分、車で走って府中町へ。裏通りには渋い風景も残るが家具で知られた産業は難しそうだな。

実習生は工作が巧みで真面目な女性。曾祖父は画家で親族に陶芸など美術関係が多いという。

「子供の時から絵が好きで・・・・」入学志願書の常套句だが本当だろう。描いた絵を褒められて賞も貰ったことだろう。スポーツや芸術に限らず、誰もが生まれついて恵まれた才能を持っている。それを見つけ伸ばすことが教育の目的だ。

「標準的な人間」の育成にばかり関心が向いている。そんな人は居ないのに。

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帰り道、御調八幡宮へ寄る。

山中で閑散としているが大規模な寺院を感じる。

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どういう歴史があったのだろう?この周囲で続いてきた暮らしはどんなものだったのだろう?ここから30kmほど北が父方のルーツになる。さほど昔ではないけど想像できないものだ。

こんな風にして広島、島根、山口、愛媛を回った。面白かったな。