WORK12

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2015年 「海」4m15s Camera Obscura 9  展示作品 2.7x4.8m サウンドは灰山裕章

治療による休職から復帰した2013年の春、担当していたCG授業のソフトが消されていて急遽導入したBLENDER。これがとても優れたフリーソフトだったので集中して2年後の作品。心の内を表した、つまり表現といえるCG動画はこれだけかな。

例によって以降はターゲットが拡散して、3Dプリントに向かったり、昔描いた絵をCG化したりと遊ばせてもらって、自分のツールとして定着してきたけど、とにかく操作が複雑で数ヶ月触れていないと忘れてしまう。(これは年齢のせいですけど)

そんなこともあって、昨年までにはすっかり関心を失い、授業のツールだけになっていた。

今春のバージョンアップで画期的な改良が行われて、再びテンションが高まったけど、興味のピークは過ぎている。

いま企画しているのは、手作業による動画や多様なソフトを使った映像をマルチに構成したグラフィカルな作品だ。来春早々に展示予定の構想が浮かばず、モヤモヤ状態が続いていた或る日の夕方に、このアイデアGIFアニメーションを見直していて浮かんだ。いつも発想はそんな風に或る時ポコンと出てくる。

 

---以降は老人の愚痴----

だから学校で「さあ、今日はアイデア出しをしましょう!」と学生に要求するのは土台、無理な話なのだ。授業計画を作るために机上の空論を続けている。そういうことが教育にはいっぱいある。

きょう、WEBでBLENDERを独習でマスターした小学生が紹介されていて、ゲーム会社の社長が舌をまくほどの技術らしい。中卒、高卒でも「できる人間」を雇いたいと社長は語るが、それを難しくする規制が「子供を守る」大義名分で存在するとか。

広島でも「短大生は雇わない」というテレビ会社がある。能力や個性を判断できない=創造性ゼロだから、そこは近いうちに潰れるだろうな。

それはともかくも、小学生には凄いのがいる。才能は早くから芽を出しているものだ。それを見つけて伸ばす、それしか日本の可能性はない。ユダヤから優れた芸術家や学者が輩出する理由はそれだとか。「みんな一緒に」は教育ではない。