朝食

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朝7時に食卓に座ってから食器を洗うまで、平均1時間。たっぷりの野菜に、紅茶は3杯、薬もいっぱい。ラジオのニュースと新聞で世界の心配。

今朝は「・・・・へ千羽鶴が送られ・・・」に反応する。迷惑だからと送り返せばいいのに。子供達がこんな発想をするか?

「純真な子供達の心を踏みにじる」という常套句が即座に浮かぶ。

戦時中の千人針と同じ発想だろう。学校教育でも根本的な反省がされていない。

近頃は兵隊さんに代わって国際的ビジネスマンで、英語だ、プログラミングだと揺れている。誰が教えるんだろう?

 

7時20分からは「朝のクラシック」だが、呆れるような選曲が多くてあまり聴かない。

先日、リコーダー曲が流れて、めずらしく朝に合う。何曲目かにずいぶん昔に練習した知ってる曲が。

彫刻の教授として学期ごとに何度か東京から通っておられた芥川永先生が、楽譜をくれたクープランの「恋のウグイス」。

その時になんとソプラニーノの高価な木製リコーダーも頂いたのだった。

豊かな教養と哲学のある方で、このような細やかな心遣いもされたから信奉者が多かった。原爆ドームに並ぶ河畔に素晴らしい彫刻が置かれている。

小鳥のさえずりを再現した静かな曲。「アッシジを思い出すね」と女房が言う。

朝夕の静かなピンク色の街路が鮮やかに浮かぶ。イタリア、大丈夫かなあ?

こんな調子で女房相手に思い出話や義憤、疑問をぶつけているから朝だけでなく昼晩共に食事時間は長い。毎日のことだからトータルすれば睡眠の次に多い(仕事よりも)かもしれない。